ラスボスを作るときに考えるポイント

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みなさんこんにちは。KYKYです。

魅力のあるラスボス…
それはシナリオをより楽しくしてくれますよね?

こちらの記事でも北斗の拳のシンを例に
ライバルキャラについて考えてみました。

今日はライバルキャラではなく
「ラスボス」に焦点を置いて説明します。





ラスボスと主人公は相反する主張を持っている


まずラスボスキャラも例に漏れず、行動理念を設定してあげます。
わかりやすいところだと
人類を滅ぼすとか(バトルもの)
主人公の恋人を奪い取るとか(恋愛もの)
大会で優勝するとか(スポーツもの)
そういった目的です。

更にラスボスの考え方は主人公と真逆にしましょう。
逆の価値観を持っている…とも言えます。

こうすることで作品のテーマ性を強めることができます。


例えばスポーツもの。
主人公が「チームメイトと力を合わせることは大事だ」と
考えているなら、ラスボスの考え方はその逆…つまり
「周りに頼らず自分一人の力でねじ伏せる」
とこういうような考えにしておくわけです。


このお話の主人公vsラスボスの戦いは

「チームメイトと力を合わせることは大事だ」
vs
「周りに頼らず自分一人の力でねじ伏せる」

となります。
主人公が勝利するならそれはすなわちこの話のテーマが
「仲間と力を合わせたからこその勝利」となり
「 チームメイトと力を合わせることは大事だ」 となるわけです。

ラスボスの価値観は主人公の真逆。
悪落ちした主人公と言い換えてもいいかもしれません。

逆の主義思想を持った相手を倒すことで
主人公の価値観は読者に強調されます。

勿論主人公の主義主張、考え方、価値観はある程度論理的に問題ないようにしないといけません。
じゃないと読者の共感を得られなくなってしまいます。

「邪魔な人間はどんどん排除するべきだ」というような
問題ありとされる考え方は主人公に持たせるべきではないのです。

ただし主人公サイドがこのような考え方を持った
魔王や悪の総帥であるギャグ漫画
ならアリかもしれません。
正義のヒーローに倒されるという
お約束のネタで消火すればいいのでw



ラスボスは頑固者


もしラスボスが主人公の説得でホイホイ自説を変えるようなキャラだったら?
あまり魅力的ではないですよね?

ラスボスの考え方は終始一貫性を持たせましょう。
彼(彼女)は最後まで反省したり、考えを改めることはありません。
周りの意見を聞かず
自分の良かれと思った道をひたすら突き進みます。

分かりやすく言うと頑固者ってことです。

「俺は人間滅ぼすぜ!」という考えのキャラなら
ラストシーンで主人公に倒されるまでその考え方は変わらないのです。

自分の主義思想を曲げないからこそ
ラストバトルで主人公と熱くぶつかり合うのです。

現実世界でも戦争が起きるときって
どっちの国も自分の言い分を曲げませんよね?

曲げたら戦争なんて起きませんから。


ラスボスと主人公は戦争しないと物語が始まらない。
その為にラスボスの考えは一貫させましょう。



ラスボスは非常に高い能力を持っている


単純にバトルものなら強さの順で言うと
ラスボス>その他のキャラ
こういうように圧倒的な強さを持っているのが相応しいです。

中ボスの方が強いって拍子抜けですものね。

もっと言うと、実際の強さがどうなのかよりも
一番主人公を追い詰める立場のキャラ=ラスボス
と言った方が正しいかもしれません。


あなたの考えたラスボスは
あなたの考えた主人公を
徹底的に
容赦なく
無慈悲に
あと一歩のところまで
追い詰めます。


プロットやネームを見直してみてください。
そうなっているでしょうか?

恋愛ものでもスポーツものでもなんでもそうです。
とにかくラスボスは圧倒的な能力で
主人公を徹底的に追い詰めます。

途中で主人公が諦めかけるくらいまで追い込んでもいいです。


なぜそうするのかって?


もちろん、そこから知恵や仲間や実力や運をフル動員して
主人公がラスボスを倒してくれるからこそ読者はスッキリできるからです。

もしラスボスが主人公を追い詰めないまま
数ページでやられてしまったら拍子抜けですよね?

(これはこれで一種のギャグとして使える手法ではありますが)

ラスボスは設定的にも描写的にもうんと強くして
主人公をひたすら追い詰めましょう。



ラスボスは自信に溢れている


ラスボスは自分が主人公に負けるなんてことは微塵も考えていません。
常に自分が勝利する。して当たり前と考えています。
なので少々のことでは動じません。

こういう「大物」感がラスボスには大事です。

ちょっとのことですぐキョドるようなキャラでは
「ラスト」にふさわしい「ボス」って気が全然しませんよね?

常に余裕を見せつけ
常に自信たっぷりで
常に堂々と行動する

そんなキャラこそ「ラスボス」の称号が相応しいのです。

あなたの考えたラスボスはどうですか?
自信に満ち溢れていますか?



まとめ


・ラスボスは主人公の考え方の正反対を持つ
・ラスボスは自分の主張を曲げない頑固者である
・ラスボスは圧倒的な強さで主人公を追い詰める
・ラスボスは自信に満ち溢れた大物感がある


僕はラスボスキャラを作る際は
これらのポイントに気を付けて作っています。

これらを徹底して何回も繰り返しキャラを作ると
良い感じのキャラが作れるようになりますよ!


ちなみに僕が一番好きなラスボスキャラは
『ダイの大冒険』のバーン様ですw

もうすぐダイの大冒険再アニメ化するので楽しみですね!
読んだことない人にもドラクエ知らない人にも
お勧めできるめっちゃ面白い作品です。



他にも漫画作成に役立つ記事を書いています!
合わせてどうぞ!

・画力上達の考え方
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