北斗の拳のシンに学ぶ、自作漫画の魅力的なライバルキャラの作り方!

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皆さんこんにちは。
KYKYです。

皆さん、北斗の拳という漫画を知っていますか?

「あーたたたたた!」
「お前はもう死んでいる」

で有名なあの漫画ですね。


この北斗の拳という漫画には主人公のケンシロウ
そしてそのライバルとなる名キャラクターがいます。

それが南斗聖拳のシン。


このシンというキャラクター、非常に魅力的なんです。
しかもその魅力的な理由が非常にわかりやすいんですね。


今回は彼の行動から、
魅力的なライバルキャラを作るポイントをまとめてみました。


あ、その前に北斗の拳を読まないとチンプンカンプンだと思うので
まだ読んだことのない方は読むのをおすすめします。


とりあえずシンのことを知るだけなら1巻だけでOKです。
ただ面白いので全巻買って読むのをおすすめしますw


ただ一つの目的の為に突っ走る男、シン


僕はキャラクターの魅力は大きく分けて

・中身
・ガワ

この二つの要素で構成されるとしています。

中身はキャラの目的、作中でやった行動
ガワは性格、キャラデザイン、声、能力などなどを指します。

シンはガワも魅力的なのですが
その最たるものが彼の目的…つまり行動理念です。

キャラの目的というのは非常に大事です。
日常系コメディやギャグはともかく
ストーリー漫画においては最も重要なキャラの要素です。

ではシンの目的とは何か?

原作を読んだことのある方はお判りでしょう。


そう、ヒロインのユリアです。


彼女の愛を手にすることこそ、シンの目的です。
シンの行動はすべてが「ユリアの為」につながるのです。


※以下ネタバレ注意









劇中での彼の行動をまとめてみましょう。
時系列順に並べました。


・ケンシロウを倒し、胸に七つの傷をつけてユリアを奪う
・巨大組織「KING」を結成し、略奪を繰り返す
・荒廃した世界でサザンクロスという都市を作り上げる
・ラオウが迫っていることを知り、ユリアを死んだことにして五車星に預ける



序盤の悪役ですのでやってることは悪そのものですねw

でも注目すべきは手段ではないです。
彼がなぜこのような行動をとったか?
ここに魅力的なキャラを作るヒントが隠されています。

彼のこれらの行動はすべて「ユリアの為」なのです。
一つずつ見ていきましょう。




・ケンシロウを倒し、ユリアを奪う


ケンシロウが北斗神拳の伝承者となり、ユリアと共に旅立つ日。
当初はユリアの幸せを願い、身を引くシンでしたがジャギに

「ケンシロウの甘い性格ではユリアを守り切れない」
「ユリアは誰かの手に落ちる」

こう言われてしまい、考えを改めます。

もちろんユリアを我が物にしたいという思いもあったでしょうが
シンはユリアを守るためにケンシロウを部下と共に強襲。
南斗獄屠拳でケンシロウを倒します

もう一度言います。
ケンシロウを倒しているのです。

作中でもケンシロウに勝ったことがあるのはごくわずか。

サウザー、カイオウ、そしてシンの三人のみ(のはず)

あのラオウですらケンには勝っていないというのにも関わらず
シンはケンに勝利しています。

余談ですが北斗神拳伝承者は1800年の間、
不敗神話を誇っていたという設定もあります。
要するにシンはユリアの為という理由でその不敗神話を打ち破ったのです。

これ何気にすごいことです。

愛する女の為ならたとえ主人公だろうが倒しちゃう男。
それが南斗聖拳のシン。


・巨大組織「KING」を結成し、略奪を繰り返す


ユリアをさらったシンは巨大な組織を作り上げます。
劇中では関東エリアで一番と言われていました。

関東エリアで一番という巨大組織を作り彼が何をしたかといえば
悪役らしく弱者からの略奪です。

略奪したのはなぜですか?

はい、そうです。ユリアのためです。

彼は奪った金品をユリアに与えていました。
そうすることでユリアが自分を愛すると思ったわけです。

しかしユリアはそんな金品に興味はなく
「こんなことをしても私の気持ちは変わらない」とシンを突っぱねます。

だがそこで諦めたりしないのが我らがKING
「街を一つお前にプレゼントしよう」とより大きなプレゼント作戦に出ます。

愛する女の為なら略奪も厭わない男
それが南斗聖拳のシン


・荒廃した世界でサザンクロスという都市を作り上げる


ユリアに金品を与えて拒絶されてしまったシンは
サザンクロスという街を作り上げます。

既にあった街を支配したのか0から作ったのかはわかりませんが
とにかく街を作った彼はユリアに
「お前の街だ」
と本当に街を一つプレゼントします。

読んだことがある方ならご存じでしょうが
北斗の拳という作品の世界観は核戦争で荒廃した世界。

街どころか水や食料すらままならない世界観。
主人公のケンシロウですら初登場時は

「み、水…」

と死にかけていたくらいです。

そんな世界で街を作るというのはもはや狂気の沙汰…
いや愛の証と言えるでしょう。

もちろん作成した理由は「ユリアのため」です。

愛する女の為なら街一つ作っちゃう男。
それが南斗聖拳のシン。



・ラオウが迫っていることを知り、ユリアを死んだことにして五車星に預ける


街を作ったシンでしたが、
残念ながらその想いもユリアには届かない。

ユリアはシンが自分の為に
もっと酷いことをしてしまうことに耐え切れず
屋上から飛び降り自殺をしてしまいます。

この時シンは涙を流し、階段を駆け下りつつ
「ユリアが生きていてくれさえすればいい」
と本気で泣いていました。

重要ですがここがシンのターニングポイントです。
「ユリアの愛を手に入れる」から「ユリアの幸せにする」に
目的が変わっています。

ですが本筋は変わりません。
全てユリアの為です。
彼はどこまでもユリア一筋なのです。

結局ユリアは南斗五車星に助けられ生きていたわけですが
その際に劇中屈指の強キャラである
ラオウがユリアを奪いに迫っていることをシンは知らされます。

シンは当初自分の力でユリアを守ろうとしますが
流石にラオウが相手では分が悪い。

彼はどうしたか?

ユリア殺しの悪名を被り、ユリアを五車星に預けます。

だいたいこういう悪役ってプライドが高いので
シンも自分でラオウと戦うのかと思いましたが
戦わないスタンスを取りました。

何故か?もちろんユリアの為です。
勝てるかわからない勝負よりもユリアを匿ってもらった方が安全だ
そう彼は判断したわけです。


愛する女の為ならプライドも捨て去る男。
それが南斗聖拳のシン。



シンの行動理念は非常に明確である


このようにシンの行動理念はすべてユリアの為です。

キャラを作るとき、そのキャラの目的を決める。
この目的を決定し、その遂行のためにキャラを動かすとどうなるか?

そのキャラが必死に頑張ることになります。

それが読者に「感情移入」させます。

僕らは南斗聖拳を使えるわけでもないし
荒廃した世界に生きているわけでもありません。

しかしシンのように一つの目的を持ち、
頑張るキャラには応援したくなる気持ちが現れます。

彼の場合、悪役なので結局は目的が遂行できずケンシロウに敗れます。

ですが悪役だろうが主人公だろうが、
強烈な目的意識を持ったキャラは非常に魅力的に映るのです。

しかもその目的が世間一般的に「良いこと」とされることであれば
ますます感情移入しやすくなります。

シンの場合、目的が「愛する女の為」という論理的に問題ないものでした。
なので彼が残虐非道な行いをしてもどこか魅力的に映ってしまうのです。

シンは悪役でしたが、同時に主人公ケンシロウのライバルでもありました。

主人公、味方キャラ、そしてライバルキャラは
目的を「良いこと」にしておきましょう。

逆にどうしようもないクズ悪役なら目的も「悪いこと」にするといいです。


このようにシンというキャラは非常に目的が明確であり、
その行動すべても作中で目的に沿ったものでした。

ということで、キャラを作るときはまず目的から設定しましょう!

あ、言うまでもないですが、
ライバルなのだから主人公の目的とは対立するようにしましょう。

もしシンの目的が「ケンとユリアと三人で仲良く暮らす」だったら
果たして魅力的なライバルとなりえますか?

否。

なりませんよね?



ガワ部分の魅力

シンはガワの部分も魅力的です。

まず主人公ケンシロウが黒髪+短髪+ハードボイルドな服装に対して
シンは金髪+長髪+中華風のゆったりした服と
見事なまでに対局のデザインとなっています。

アニメ版だと古川さんの名演技もいいですね。

能力も明らかに対比させています。

ケンシロウの扱う拳法、北斗神拳。
これが秘孔を突き、内部からの衝撃で相手を破壊するという設定。

シンの拳法は南斗聖拳
(実際は南斗孤鷲拳ですが後付け設定なのでそれはおいときます)
外部から突き入れ全てを破壊する拳という設定です。

北斗と南斗の流派自体がライバル関係というのもいいですね。

容姿、能力が主人公の対比となっています。
いかにも正統派ライバルを地で行くキャラ設定ですね。



まとめ

・キャラクターには目的を設定せよ!
・その目的を何が何でも遂行できるように動かせ!
・ガワ部分は主人公と対比させよ!



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