漫画素人が自分なりに考えた練習法をまとめてみた【漫画上達のコツ 全体の思考像】

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みなさんこんにちは。KYKYです。

今回は画力のない自分が
画力を上げるためにやっていることをまとめました。


「画力って何?どうやって上げたらいいの?」
「練習の仕方がわからない」
「絵が下手でも上達したい」
「デッサンとかしなきゃいけない?」
「漫画家志望だけど画力が足りない」
「どう努力したらいいの?」

と、僕みたいに悩む人の助けに少しでもなれば幸いです。


僕自身、画力はこのブログを書いている時点ではダメダメです。
だからいろんな練習方法を調べて自分でやってみました。
結果、多少は絵が上手くなりました。



これ第一話を描いた時の表紙です。
これを描いた5カ月後にキャラだけ描きなおしたものが



こうなりました



少しはマシになってるはず…!

というわけで自分がどう考えてどういう練習をしたのかを
これから解説します。


まず全体像を把握する



木を見て森を見ず

ということわざがありますよね。

細かいところのみ気にかけ、全体像や本質を掴まないことです


僕は漫画の画力を上げるに当たって、まず具体的な手段よりも
この全体像を把握するのが大事だなと思います。


僕が考える全体像はこれです。




実戦 勉強 練習


このサイクルを繰り返すだけ。
巷だとPDCAサイクルとか呼ばれてるものに似てます。

『漫画 イラスト 画力上達』とかで検索すると
やれデッサンやれだの
やれ人体の解剖図見ろだの
やれアタリをとってみろだの
まあ色々と情報が出てくるじゃないですか?

でもそれってものすごい枝葉の部分なんです。
いや待てと。
枝葉の先にまず幹を見ろと。
全体図を理解してから具体的なことをやれと。

僕はそう思ったわけです。

大前提として重要なことが一つあって、それは

ヒトという生き物はすぐ忘れるように出来ている

このことを理解しました。


人間は一回で覚えられないんです、脳の構造的に。

だから少しだけやって
「全然描けない、俺って才能ねーのかな」
とか
「上手くならないよ…」
と不安になる必要はないわけです。

だって一回で覚えられないんだもん、ヒトって。

じゃあどうすればいいのか?


簡単です。


繰り返す。
ひたすら繰り返す。



これがキモです。

当たり前じゃないかと言われそうですが
上達しないって悩んでる以前の僕は
一回で覚えようとしてたんですね。
で、覚えられない、上達しないで不安になると。

いやいやいや、そんなん当たり前だ過去の俺!
過去の俺よ!それでいいのだ!
繰り返せばいいだけだ!描けるようになるまで!

単純ですよね?
でも、このことを理解しているかいないかで
今後画力を上達する為にする行動すべてが決まってくるかと思います。


繰り返します。

絵を上達する為に必要なこと。

実戦、練習、勉強

多分スポーツとかビジネスとか受験でも同じです。
幹は同じです。

実戦、練習、勉強

これらを繰り返すだけです。
そして、ヒトは忘れっぽいし、すぐ覚えられない。
だから繰り返すんだ。
だから繰り返す必要があるんだ。

そういう心構えを僕はとりました。

実戦


漫画における実戦とは何か?
もちろん「原稿を仕上げること」です。
下手でもいいです。
とにかく1ページ仕上げましょう。

僕は初めて漫画を一話描き終えてこう思いました。
「なんてド下手くそな絵なんだ…」と。

辛かったです。
なにせ「自分はできない」ことを直視するんですから。
なまじ中途半端に美大受験でデッサンとかやってたので余計につらい。

でも当たり前なんです、上手く描けないのって。
だって今まで漫画なんて描いたことなかったんだもの。

数カ月前の自分はどんだけうぬぼれてたんだって話ですよ。
描いたこともないのに最初からうまくいくわけねーだろと。
オメーは生まれた時から日本語喋れたんかいと。

だからまず1話、1ページ仕上げましょう。

下手でも全然いいんです。

とにかく描いてみて、今の自分の実力を理解しましょう。
ヘコむ必要は全くありません。

「フ…”現段階の”オレじゃあこの程度が関の山か…」

などといかにも強キャラ感満載なセリフを吐いておけばOKです。

周りに何と言われてもいいです。
というか見せなくてもいいです。

これからうまくなっていけばいいだけなんですよ。
だから今の自分の力量を理解しましょう。
何が問題で、何を練習したいか?を知るために描くのです。


とにかく1ページ描いてみると

「体のバランスも背景も顔の描き方も手の描き方も全部だめだ!もう俺はおしまいだ!」

と考えてしまうかもしれません。

いいんですそれで。

自分で問題点がわかってるんですから。
順番に上手くなればいいだけです。

自分のプライドを捨てましょう。

自分の実力が思っていたよりも無いとわかってしまう。
これはキツいです、僕もそうでした。

でも開き直りました。
「俺は漫画描いたことないし初めから上手くいくわけがない」
「ならこれから上手くなるだけだ。失うものは何もない」
こう考えるようにしたら、すごく楽になりました。

自分の力量を知る。

その為にまず完成させましょう。

1話でも1ページでもいいです。

自分の力量を把握したら、
練習するところをリスト化します。

ノート買ってきてメモしてください。
リスト化してください。
スマホのメモアプリでもいいです。
エバーノートとか便利です。

そのリストを上から一個ずつ順に潰していきましょう。
それやると勝手に上手くなってます。
画力上がってます。


勉強


問題点がわかったら知識を得るために勉強しましょう。
幸い世の中には様々な先人たちが残した膨大な資料があります。

本を買いましょう。
読みましょう。

ネットで検索しましょう。
調べましょう。

人に聞きましょう。
教えてもらいましょう。

youtubeで検索しましょう。
動画を見ましょう。



ここで初めて枝葉が重要になってきます。

すなわち、具体的な手法です。



僕が勉強したのは

・背景の描き方
・モノクロイラストの描き方
・人体の構造
・漫画のコマ割り

これらの知識を本やネットで勉強しました。

ちなみに実際に購入した書籍で
おすすめな本をこちらのページで紹介してます。



とにかく本を読みました。
もちろん何回も繰り返し読みました。

最初から全てのページを毎回読んだというわけではないですよ?

寝る前にちょこっとスマホをいじって
kindを起動して数ページささっと読んで寝る。

絵をかくのに疲れたらお菓子の袋を片手に
ぽりぽりとポップコーンを食べながら
人体解剖学の本を数ページ読む。

こんな感じです。
これをひたすら繰り返しました。



「うおお!覚えるぞ!」

という意気込みではなく

「とりあえず寝る前にすこしだけ読もう」
「下書き疲れたしちょっと休憩して本を読もう」

こんな感じです。
これで全然効果ありましたからね?

数か月前では上腕二頭筋という名前の筋肉しか知らなった僕が

まず背中には広背筋と僧帽筋というでかい筋肉があって~
肩を覆うように三角筋がついてるから~
鎖骨がこの位置にあってここがでっぱって~
足のスネ側には筋肉があんまりないからここはまっすぐめに描いて~

とかササっと書けるようになってます。

ちょっとでいいんです。
ちょっとずつちょっとずつ知識を身に付けましょう。


そして次の「練習」でその知識を活かすんです。
勉強だけではだめです。
体にしみ込みませんから。

勉強して知識を身に付けてから
実際に練習しないと覚えられません。


練習


実戦で問題点を理解し
勉強で知識を得たら
こんどは練習です。

得た知識を元に、実際に描いて練習しましょう。

例えば目が上手く描けないとわかった。
だからネットで「目 描き方」で調べてみた。
そしたら目の描き方講座があったのでそれを読んだ。

じゃあ次は実際にそれをやってみようとこういうことです。

実際にやってみると、勉強で得た知識って全然覚えてないことに気づきます。
「あれ?ここどうなってんだっけ?」
「ん?なんだったっけ?」
こうなります。

でも繰り返しますが、ヒトは忘れる生き物です。

覚えてないなら読み返せばいい。
調べながら描けばいい。
うろ覚えで描けばいい。

だってまた勉強すればいいんだから。



個人的におすすめな練習の方法を紹介します。

多分どこのお絵描き講座でも言っていることです。


そう、『模写』


学ぶという言葉は真似るという言葉から派生したとも言われます。
だからまず真似てみましょう。

コミックス片手に描いてもいいし
ネットで上手い人の絵を探してきてもいいし
格ゲーのモーションをノートに写すとかでもいいです。

パクリ?
いいえ、練習です。

そのまま写してそれでお金を稼いだら著作権侵害です。
パクリです。
やっちゃだめです。

でも練習です。
上手い人の真似をしまくりましょう。
怒られません。

最初からオリジナリティ出そうなんて考えなくていいです。
オリジナリティなんて自分の真似したいものを
全て真似しつくした後にようやく出てくるものらしいので。

僕はまだ真似事の段階なのですが
きっといつか真似をしてきた経験が良い具合にミックスして
僕のオリジナリティになるでしょう。

そう思って今は真似しまくって練習してます。

というか現役の漫画家さんも絶対最初は真似から入ってるはずです。

トリコのしまぶー先生も小学生のころノートにケンシロウや悟空を書いてたし
アイシールド21の村田先生はスト2のモーションをノートに書いていたそうだし
あの手塚治虫先生だってディズニーアニメの影響受けまくってますし

模写は近道です。

でも、あくまで模写という行為は「練習」の一部であることをお忘れなく。

しつこいですが繰り返しますね。

実戦、練習、勉強

これが上達方法のサイクルです。
根幹部分です。

模写というのは練習のしかたの一つの例です。
模写をやれば上手くなるという理解ではなく、

「俺は今、実戦を通して手の描き方が下手だということに気づいた」
「だから手の描き方について本を読んで知識を得た」
「そして練習だ。模写をしよう。自分の手、写真、漫画の手を模写してみよう」

このように考えて行動することが大事です。



繰り返します。



実戦、練習、勉強

この三つのサイクルを回しましょう。


どれくらいの比率でやればいいの?


実戦:練習:勉強=3:2:2

あくまで僕の体感ですが、
やや実戦を多めにしましょう。



何故か?



人間ってラクへと流れる生き物です。
なので、実戦、練習、勉強のうち
勉強が多めになってしまう傾向があるようです。

だって楽だもん。
ポテチ喰いながら漫画を描くのは難しいけど
本を読むことなら楽勝じゃないですか。

もちろんやらないよりやったほうがいいです。
これは断言できます。

でも、比率的に勉強、インプットの時間を多くとってしまう…。
人間ってそういう傾向がある…と理解していれば、
意識的に実戦を多めにとれるはずです。

しんどいですよね、漫画1ページ描くの。
僕も漫画描いてみて初めて分かりました。

楽なデジタルで描いてるのにもかかわらずです。
アナログで描いている人って本当凄いなって思います。

でも実戦を踏まないと自分の欠点がわからない。
自分の実力を正しく把握しなきゃ。

下手でもいい。
上手くなればいいだけだ。

そう思って描いてます。






実戦、練習、勉強

これらの繰り返しで絶対上達します。

練習すると以前より下手になるときもあります。
例えば頭を練習したら、
その前に練習してた手の描き方がおざなりになった…
これはしょうがないです。

それでも以前よりは確実に上達していますから。
完璧主義は止めて、とりあえず次は足、次は目、髪…と進めましょう。

一周したらまた手の練習すればいいんです。

そうすれば全体のレベルが少しずつ上がっていきます。


ハンターハンターでビスケが
「念の修行は各系統をバランスよくやると自分の系統も伸びる」
って言ってたじゃないですか?

まさにアレです。

ひらがなや九九を覚えた時のように
ひたすら繰り返しましょう。

実戦、練習、勉強

このサイクルを繰り返すだけです。

この文章内で何度も繰り返してますよね?
実戦、練習、勉強 って。ウザいくらいに。
でもこんだけ繰り返してたらさすがに覚えてきてませんか?

覚えてますよね?

これが繰り返すことの重要さと、その効果です。

繰り返せば覚えられるんです。



というわけでリピートアフターミー。

「 実戦、練習、勉強 」

「 実戦、練習、勉強 」

「 実戦、練習、勉強 」
















なんか怪しい宗教団体みたいになってきましたので、
ここにて終了します!

一緒に画力上げようぜ!

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