漫画を描くのにデッサンって必要なの?芸大受験でデッサンやってた僕の感想

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皆さんこんにちは。
KYKYです。

『漫画を描く時にデッサンは必須』

これよく聞きますよね?

漫画を描く力を上げるためにデッサンってしなきゃいけないの?
僕は正直デッサンは必要ないと思います。


注意してほしいのが
デッサン力が必要ないという意味ではなく
デッサンをやる必要はないという意味です。


デッサンをやる意味

僕は一応芸大生の端くれでした。

美術大学とか芸術大学に入学するには
一般的な国語、数学、社会などのテストに加えて

実技試験

というものがあります。

コースによって違うのですが
概ねデッサンはどのコースでも試験で出されます。


皆さんも高校生の時に、美術部の人がなんかデッサンやってんの
見たことがあるかと思います。

あれってつまり試験に対する練習してるんですよ。
要するに受験勉強みたいなものです。

僕は日常的に絵を描く人間ではなかったので
高校3年の夏くらいからデッサン練習を始めました。
結果として補欠合格ではありましたが
ギリギリで名古屋芸術大学のデザインコースに入学できました。

ぶっちゃけ我が母校はそこまで入学は難しくなく
デザインコースも油絵コースほどデッサン重視されないので
絵が下手糞な僕でもなんとか受験に合格できました。

余談ですが多摩美術大学とか東京藝術大学だと
高校一年生の時からみっちりデッサンやるそうです。

「東京藝術大学 デッサン」とかでググると
高校生なのにこんなに上手く描けるの?ってデッサンがいっぱい出てきますw



で…
このいわゆる受験デッサンを
漫画を描くためにやる必要があるのか?といえば
「やったほうがいいけどやらなくてもいい」
というのが僕の見解です。


デッサンをやるとデッサン力が身に付きます。
デッサン力ってなんぞ?というと…

・見たものをそのまま正確に描く力
・光源を意識して光と影を描く力
・「デッサン」を上手く描く見せ方

これらです。

上の二つは漫画では重宝します。

ですが漫画って『見たものをそのまま描く』わけじゃないんです。
自分の頭の中のものを紙に描いていく力がいるわけです。

これはデッサンをやってもなかなか身に付きません。
デッサンというものは、目の前にある現物を見ながら描くものだからです。
たまに想像で描いてみろ的な変則試験もありますが…。

つまりデッサンの練習をしても上手くなるのはデッサンだけで
漫画の描き方は上手くなりませんという当たり前の話ですね。

もちろん応用すれば話は別です。

形を正確に写し取る力や
影と光を正確に描く力は漫画においても大いに役立ちます。

でも、別にそれはデッサンじゃなくても漫画描きながらでも身に付きます。

逆に言えば応用力がないとせっかくデッサンやってても、
漫画を上手く描くことはできません。

僕がいい例ですw


自伝漫画『かくかくしかじか』の
東村アキコ先生も、初めて漫画を投稿した際に
編集者から「キミ、デッサンやってる?」と言われたそうです。

東村先生は絵画教室にて厳しい先生にしごかれまくり
むちゃくちゃデッサンをやってデッサン力合ったにもかかわらず、です。

ちなみにこの『かくかくしかじか』
OLだった東村先生が漫画家になるまでの道のりが描かれているので
面白いので読んでみることをおすすめしますw





結論


つまり、何が言いたいかというと

『漫画を上手く描くためにわざわざデッサンをやる必要はない』

ということです。

もちろんデッサンが楽しいなら別ですよ?
どんどんやりましょう。
僕は比較的デッサン好きだったのでたまにやりたくなります。
やらないけど。

でも大多数の人ってデッサンが嫌いなんですよねw

もしあなたがデッサン嫌いなら無理してやらなくてもいいです。

漫画の能力は漫画描いてれば上がります。

デッサンの練習よりも漫画の練習の方が優先度が高いということです。

というわけで再度結論


「漫画を描くのにわざわざデッサンをする必要はない」



「じゃあどういう練習すればええんやハゲ!」という方向けに
漫画の練習法をこちらのページにまとめました。

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